2025-08-13 10:58:09
オペを終えて
日記
2025.7.30(木)の午前9時前に病棟からオペ室に歩いて向かいました。
途中、付き添いの看護師さんと地元が同じと知り同郷のクラブチームの話をしたり、いつも通りリラックスした雰囲気で過ごしていましたが、オペ室内外はまるで通勤ラッシュかのように朝から慌しく人が行き交う別世界でした。その喧騒から、病棟では感じなかった「生」の躍動が改めて喚起されました。
無機質でひんやりと冷たいオペ台や無影灯とは裏腹に、ここにいる人物の全員のベクトルがただ一つ生きること/生かすことに集約されているような力強い感覚を覚え、とても印象的でした。否が応でも多少の生死観を問われる手術を前に、土壇場で「生きる力」の可視観測に成功した気分でした。
手術が終わったのは6時間半後の15時半ぐらいでした。意識はありませんでしたが、ずいぶん長く眠っていたなという感覚がありました。
ロボット支援下の右半結腸切除術と、本手術中に参加した臨床試験(大阪大学病院系列で試験中のSENJYO試験というもので、がんの切除後に腹腔内を10リットルの生理食塩水で洗浄することで物理的にがん細胞を洗い流すことが有効かどうかの試験)を終えて、ICUに入りました。
大腸を30センチほど切り取って繋げるというオペでしたが、腹腔鏡の穴5個と、5センチほどの切開1つという非常に低侵襲な手術でした。
面会に来てくれた妻はオペ後に執刀医からタッパーに入った私の30センチ大腸を見せられたそうですが、ステージ3b(のちに解剖で3cと判明)のがんは幼稚園児の拳ほどの大きさがあったようです。咄嗟にその時に写真でも撮ってくれたらよかったのですが、さすがにそこまでの余裕は無かったようで、私はその特急呪物を自分の目で見ることはありませんでした。
ICUでは通常の痛み止めとフェンタニルとを併用し、思っていたほどの痛みはありませんでした。ただ、腹筋に力を入れたり、咳などしようものなら悶絶級でしたので極力なにもアクションを起こさないように、時間が流れる感覚のみを認識して静かにしていました。
あと、フェンタニルは痛み止めとしてめちゃ優秀ですが吐き気が来るので別途吐き気どめも入れてもらっていました。病棟に戻ってからも吐き気由来でリハビリが開始できなかったほどなので、これからオペ後にフェンタニルを投与される方は何の遠慮もせずに吐き気止めをオーダーするのをおすすめします。
オペ後は1週間で完全回復し、8月8日の退院基準日に無事退院できました。
退院後、スーツケースを転がして1万歩ほど歩いて帰宅でき、体力回復の早さはさすがにまだ30代なんだなと実感しました。
退院後の週は運良くお盆休みなので、束の間の余暇をのんびり過ごせています。
入院生活で叩き込まれた早寝早起きが抜けず、朝5時に起きて夜10時には寝る健康的な日々です。
食事も栄養士さんの言いつけを守り、晩ご飯は極力自炊でたんぱく質 炭水化物 野菜繊維 ビタミンを摂るようにしています。
おそらく再発するとは思いますが、日々の丁寧な暮らしの積み重ねで英気を養い、その時に備えようと思います。
ありがとう!をしている会員
とし
まずは手術、お疲れさまでした。
ゆっくりと休んで、休み明けのお仕事頑張ってください。
私は直腸癌ステージ3bで、術後化学療法半年。
今は5年間の経過措置を終えたとこになります。
2025-08-13 20:12:19
あつし
コメントありがとうございます。
日記拝見しましたが、ゼロックス治療ということで同じですね。
ゼロックスは他の抗がん剤治療に比べて嘔吐感や神経障害が強いと聞きましたが、治療終えられていかがでしたか??
合わせて、5年間の経過観察おつかれさまです!
2025-08-15 21:02:25
わく
大丈夫
再発しませんよ😊
2025-08-14 00:13:32
あつし
激励ありがとうございます。
病は気からと思って毎日ポジティブに過ごします👍
2025-08-15 21:03:41