2019-01-05 18:41:43
がんとお金② がん治療の費用や限度額適用について
日記
前に一度、がんとお金
というタイトルで投稿しましたが
今回は
化学療法の治療費について
そして、
健康保険の限度額適用について
もう少し踏み込んだ話を
投稿しておきたいと思います。
化学療法というのは
薬にもよると思いますが
わりと高額とは知ってましたが
明細を改めて見てみたら
やはり高いんですねぇ
外来でカルボプラチンとアリムタの
抗がん剤を使用した私の場合
(健康保険で3割負担の場合)
驚くことなかれ
2クール目が
395,880円!で
3クール目が
401,040円!でした
アリムタ(ペメドレキセド)が高額だ
と
以前に医師から
聞いたことがありましたが
けっこう高いですねぇ
でも でも
恐れることなかれ
大丈夫です!
健康保険の
自己負担限度額適用のおかげで
私の所得区分では
8万円強/月に抑えられます
※ただし、事前に限度額適用認定証を
提出する必要あります
ありがたいです
1クール目の
12月の化学療法の入院時の明細をみたら
100万円近くの費用がかかってましたが
これも健康保険の限度額のおかげで
同じように負担金が抑えられてました
それなりに毎月治療費はかかりますが
健康保険サマサマですね
オプジーボをはじめとした
免疫チェックポイント阻害剤は
もっと高額だったりして
薬の費用負担については国の財政の中で
医療費問題にもつながっていたりします
製薬会社も開発費用に対する
投資負担分があるのも分かる
患者としては、健康保険で軽減されていて
有り難い反面
モヤモヤっとするとこもあります
が
患者としては健康保険サマサマです
ほんまに…
もう少し治療費の負担について
お話ししておきましょう
限度額適用の制度には
さらに「多数該当」という
有り難いことがあり
それは
1年間(診療月を含めた直近12か月)に
3回以上高額療養費の支給を受けている場合
4回目からは
自己負担限度額が
軽減されます。
私の場合は
4回目からは限度額が
44,000円/月になります。
なので、例えば
保険対応の治療を1年間行った場合
(毎月、限度額適用の治療の場合)
約80,000円×3ヵ月
=240,000円
約44,000円×9ヵ月
=396,000円
よって
約64万円
が年間の治療費用の負担になります。
※1 例えばさらに治療を一年以上越えて
化学療法を毎月続けていくとした場合
多数該当がずっと適応されるので
約44000円×12ヵ月=約528,000円が
年間にかかる治療費になります。
※2 ただし、入院中の差額ベッド代、
食事代や交通費等は含まれません。
※3 また、限度額の負担額の詳細は
治療費によって若干違うので
あくまで目安になる
ざっくりとした額にしております。
※4 これは保険対応の標準治療を
受けた時の話で健康保険が適応しない
先進医療や自由診療を受けた場合は
その分の治療費用が上乗せされます。
(10割負担で限度額も適用されないので
一気に負担額がはね上がりますッ!)
※5 あと、サプリメントや補助食品なども
手を出せば出すほど負担額は上がります。
なので、
潤沢な資金をお持ちの方はともかく
そのあたりもふまえて
家計の収入や支出のバランスもみながら
治療していくわけですね
このあたりのことはベテラン患者さんは
皆さんご存知かと思いますが
これから治療を始める人にとっては
気になることかなとぁ思い
書いておきました。
その人の所得や年齢などによって
そのあたりは変わってくるので
上記の費用とは異なることもありますので
詳しくは健康保険のページまで
医療費が高額になりそうなとき
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3020/r151
あと、がん治療に関わる
健康保険に適応する治療費を
任意保険でどれぐらいカバーするかといった
一つの目安になると思うので
検討材料としても知っておくと
がん患者だけでなく
健康な方にも良いかなぁ
とも思ったので残しておきます。
あともう一つ 多数該当について
健康保険協会に問い合わせみて
初めて知ったことがありました
内容が長くなってますね
もうしばしお付き合いを…
同じ病院で限度額適用が4回目だったら
多数該当が病院の支払いの時に
自動で適用されるようですが
私のように違う病院で
限度額適用を使用した場合は
他の病院での限度額適用の回数を
把握出来ない為
自分で健康保険協会に申請しないと
多数該当にならないそうな
(オォ ややこしいぃ~)
なので、同じ病院に通っている場合とは違い
1年間の間に違う病院で限度額適用を
4回以上使った場合は
自分で限度額適用の多数該当の
申請書を出す必要があるようです
私の場合は既に2回分逃していたようです…
病院間での連携は出来ないのか??
(是非改善して欲しいところです)
しかも申請してから返還されるまで
4ヵ月近くかかるそうな
(なんとまぁ! 時間がかかることッ)
というように、
健康保険サマサマな部分もあれば
ヤヤコシヤァの部分もあるんですねぇ
(知りませんでした)
年齢や所得、入っている保険や
選択する治療の内容等々
人によって違うので
あくまで30代子育て世代の
私(夫)の場合の話なので
参考になるか分かりませんが
残しておきましょう
とかく
進行がんの治療で
その人の苦痛を取り除くことにおいて
痛みや苦しさといった身体的な苦痛
や
不安や落ち込みといった精神的な苦痛
の
患者の状態をみがちですが
仕事や経済的な問題、人間関係といった
社会的な苦痛
や
死生観や価値観の変化といった苦痛もある
ことを忘れてはならない
と
ペインクリニックということについて
まとめられていた情報もあったので
そうだなぁ
と
思うところもあったので
残しておきました
がんが発覚したら
もちろんみんな初めてだから
何がなんやら
分からなくなる時期もあります
私も例外ではなく
入院もしたことがなく
これまで健康な体だったので
病院というところとも
ほとんど関わりがなかった者なので
知らないことが多いです
私は一年近くがん治療を体験しながら
知識も少しずつ身についていき
ようやくこういうことにも
ちゃんと向き合えるように
なったのかなと思います。
当たり前ですが
命はお金では買えない
もちろん自分の体だから
自分で治す気持ちを持ちつつも
でも、医療に生かしてもらってるのも事実
ただ、私も家族も生活は続きます
そのあたりのバランスも含めて
治療していくのが
現在のがん治療なんですねぇ
ちょっと子育て世代のがん患者のボヤキ
みたいな投稿になってしまいましたが…
治療費について情報を残しておきますね
今日も長い文章となりましたが
ここまで読んでいただき
ありがとうございますッ!
続く…
ありがとう!をしている会員
SHAN
丁寧な解説ありがとうございます。
私は高額医療費の限度額制度を使用せずにかかった費用を支払い、給与に還付してもらってます。
それはクレカで払ってポイントを得るためです。
回転資金はいりますが、ポイントは大きいです。1~2%つきます。
私の場合は年間数百万円の支払いになるので10万ポイントを超える収入になります。
皆様ご一考を!
2019-01-05 20:21:31
ハムだぁ!
さすがですね!
私の場合、限度額を使わないとなると
毎月50万近く治療費(現状の薬や検査費など)がかかるので
年間600万円の支払いとなり、1%の還元となれば 6万円分の収入となりますね
なるほど! その考え方がなかった
少し考えてみます
2019-01-05 20:32:49
SHAN
一点追記、これは会社の健康保険組合の場合です。
健保が全て計算してくれます。
国保の場合は市に確認したところ、還付の手続きを領収書を持参する必要があるようです。
邪魔くさいですし、間違いがありそうです。国保移管の際は限度額制度を利用しようかなと思っています。
2019-01-05 21:03:14
ハムだぁ!
ありがとうございます
そうですね 現在私も国保に切り替えたところなので
限度額を超えた分の申請手続きなど これからやってみようと思っていたので
手続きの煩わしさなどややこしいようであれば ご提案いただいた限度額を利用せずに支払う方法にせず
そのまま限度額制度を利用しようかと思います。
一度、やってみて 検討してみます
とにもかくにも情報ありがとうございます!!
2019-01-05 21:47:56
ようべー
ハムだぁさん、SHANさん
分かりやすくありがとうございます☺️
とても勉強になりました。
私はポイント派です。
私は23区の国保ですが、自動計算され遅れて返金してくれます。月に一度確認の書類が届きます。行政によって違うんですね。
障害年金のことも、私なんかは無理だろうなと思わず、将来年金を受け取れなさそうなので、早めにいただくという考えでいいのかなと思って申請準備しようと思いました。自分で積み立てているものですもんね。そんなに遠慮はいらないのかなと考えさせられました。
本当にありがとうございます?
2019-01-09 09:37:55
スミレ
ハムだぁさん、
私も国保に移ったばかり。
体調不良で乱文で、すみません。
社保では、限度額4ヶ月超えて、支払う金額は4万くらいで 安くなってました。
でも国保に移ったから、また一からやり直しで、最初は8万とかで、それを4ヶ月越えないと 4万とかに安くならないのでしょうか?
もしもご存知でしたら、教えて下さいね。
2019-01-06 08:21:03
ハムだぁ!
私も退職したので、国保に11月に切り替えて初めて知ったのですが
残念がら多数該当は引き継がれないです…
1からやり直しで、スミレさんの場合8万円の支払を3回してから
4回目以降多数該当適用となり4万の支払いになるかと思います。
(私の場合は、所得が下がったことで住民税非課税世帯となり、支払金額のランクが下がりました)
国保に切り替えても、多数該当は引き継いで欲しいところですが、残念ながらそうはいかないようです。
2019-01-06 13:53:25
まゆみ
お金の問題いろいろ考えます
うちは、フコイダンの飲料を
ガン告知からずっと飲んでます
でもこれがすごく高い
医療費と同じくらいかかってます
初めはたくさん飲んでましたが、
続けるとなると量を減らさないととても
続けられず…
でも、夫が信じて飲んでるものだし
この先も夫には長く生きて飲んでてほしい
今は何とかなってるけど先々は…
と思ったりします
告知当初は、免疫療法も受けるつもりでいました。
保険はきかないので一回が300万。
結局しませんでしたが、
助けたい命と同時にこれからの生活のこと
も考えなくてはいけないという現実がありますね
2019-01-06 11:08:13
ハムだぁ!
私もフコイダンを3カ月間飲んだことがありますし、免疫細胞療法を受けていた経緯があります。
(他にもアレコレ試し)代替療法でガンを治せないか と挑戦した時期もありましたが
今はそれらは飲んだり、受けたりしておりません…
標準治療(化学療法)をしっかりと受けております。
あくまで私の場合の話です
どの治療を選ぶかは、患者さん本人やご家族との考えによるので、私からどうこう言えませんが
有り余るような資産を持っている裕福な家庭なら それほど問題にならないのかもしれないですが
一般的な家庭では、治療とお金は切っても切り離せない問題だと思います。
特に治療が長く続けば続くほど、その負担は大きくなるので バランスもみていかないといけないという問題があると思います。
命を助けたい 助かりたい という両者の想いも分かりますし
その時にお金を問題にしてはいけない という考えも分かりますが
私の場合はこの先の家族の生活のことなども考えて、自由診療や代替療法の高額のかかる治療には
手を出していない というのが現状です
2019-01-06 14:10:52