2019-06-09 06:49:17
がんである ということ
日記
「私はがん患者です」と
患者の皆さんはどれだけの人に
自身ががんであることを伝えていますか?
家族や知り合い、仕事や地域の関係…
社会生活を送る中でいろんな状況に合わせて
伝えずにいたり 伝えていたり
人それぞれだと思います。
ここのところ私が
取材を受けたりする中で
この「がん患者である」
ということについて
最近感じていることを
タラタラと長い文章になるかと思いますが
書き残しておこうと思います。
時間あったら
お付き合い下さいませ~
私の場合
「がんである」ということは
告知を受けた当初から
周りに伝えていました。
癌性心膜炎を発症した当時(2年ほど前)は
状況が良くなかったこともあって
周りに“今の私の状況”を伝える為にも
ブログを通して
特に家族や知り合いに向けて
必死に伝えていた時期があります。
周りに「私はがんです」と
ほぼ伝えていたので
フルオープンに近い状態にして
こちらが状況や想いを伝えることで
少しずつ お互いの距離感や
接し方が分かってきたのかなと思います。
周りも聞いた時は
少なからずショックを受けたと思いますし
どう接したらいいのだろう???と
困らせたかと思います。
(その当時はお世話をかけました)
進行がんの治療を進めていく中で
入院したり 治療したり
副作用期間があったりと
前とは違う生活のリズムとなったので
これまでと一緒に
「じゃ 今日 飲みに行こうか?」とか
「週末 遊びに行こっ!!」とか
いつでも気軽には出来なくなりました
でも、だからといって
関係がなくなった とか
遠ざかったということよりも
今は 出来なくても
「また、回復した時に一緒に行こうね」
とか
「タイミングを合わせて
このあたりに行こっか」
とか
有り難い言葉を貰っていた(いる)ので
むしろ 患者にとっては
それが励みになったりするんですよね
家族との関係や知り合いや人との関係が
ある意味では
深まったようにも今は感じています
また、治療を進めている中で
患者仲間も出来て
関係が広がっている
そんな印象です
がんであるということは
患者にとって
出来れば忘れたいことだけど
切っても切れない関係にあり
(体の中に存在していて
物理的にも切れないだけでなく
心理的にも切れない関係
なんですよね)
仮に寛解したとしても
転移や再発があるかもしれないので
おそらく一生付き合っていく関係
なんだと覚悟しています…
治療や検査をしている時や
治療のことを調べている時
ふとした時にもがんのことを
考えていることはありますが
だからといって
患者は四六時中
「私は がん なんだ」と
考えている訳では、もちろんなく
生活をしている時
仕事をしている時
家事をしている時
子どもと接している時
誰も自分は がん なんだとは
考えていないと思います
というか
そのことばっかり考えていると
バランスを保てないところもある
と思います
自分ががんであるということを
本当の意味で受け入れるには
時間がかかることだと思いますし
どのように受け入れて
どのように接していくかも
人それぞれだと思います。
(私自身もちゃんと
受け入れることが出来るのに
時間がかかりましたし、
症状が安定しているから
出来ているところもあります)
そして周りも
がん患者とどう接したら良いのだろう
と
悩むところもあるでしょう
がんについて
以前より 世の中全体として
オープンになってきているとは言え
まだまだお互いに分からないことも
多いのだと思います。
だからこそ
周りに対して 今は
患者は患者で伝える努力を
しないといけないのかな
とも思いますし
(無理のない範囲で良いと思いますが)
これからの世代の
子どもたちへの「がん教育」も
大切なことなのかなとも思います。
✳2017年度から、小中高等学校においてがん教育をスタートさせていて、中学校および高等学校の学習指導要領も改訂され、全国の学校でがんに関する授業が始まっているんですよね
また、私自身もそうでしたが
「がんのこと」を告知を受けるまで
ほとんど知らず
正直なところ告知当初は
がんについて
ネガティブなイメージばかりが
かなり先行していたこともあり
治療の計画や選択するのに時間かかり
治療に入るのが遅れた ところもあります
今 こうやって 生きていますが
私の苦い経験のように
イメージばかりが勝手に先行して
繋げる命を もしかすると
遠ざけてしまっていることも
あるかもしれないのです
そんなこともあって
正しい情報の発信や
がん治療のあくまで一部ではあるけれど
どういったものなのか
ちゃんと伝えていくことは
お互いに理解を深めていく上で
今後のためにも
大切なことのように思っています。
そんなことも諸々あって
取材を受けていく中でも
少し悩みましたが
実名で 顔も出していくことにしました
自分自身への対応は
自身のことなので
どんなことがあろうとも
対応していく覚悟でいますが
特に近いところに存在する
家族への影響も
少なからずあるなと思います。
(このことは妻とも話をしました)
でも
隠してコソコソするお父さんより
ドウドウとしているお父さんの方が
子どもにもちゃんと伝わるのかな
という
個人的なところもあって
公表することにしました
もしかすると
子どもの友達のお父さんお母さん等
知らなかった人からすると
ちょっと戸惑うかもしれません
(知っている人は皆さん
変わらず接してくれているので
有り難いです)
がんを持つ患者の
家族との関係においても
どう接していくのか
そのあたりも時間と共に
解消されていけば良いなと思います
よりお互いに理解を深めていく上で
少しずつ私も「がんである」
ということについて
付き合い方を学んでいます
これからも少しずつ
都度 状況に合わせて考えながら
関係を築いていきたいな
そんなこんなを思う今日この頃です
続く…
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