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東京都 / 乳がん / ステージ2

2020-02-19 15:09:52

抗がん剤治療、1クール目最終回

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日記

2020/1/29(水) →抗がん剤治療(12)

今日は抗がん剤最終回。
そして手術前のMRIと入院説明を受ける予定。

月曜に雪、火曜に雨、と来ての水曜なので混みこみを覚悟して病院へ。
今日はMRIがあるので、飲食もできずスタバにはいられない。
結果、机のある休憩スペースでパソコンを触るがとにかく診察はまわってこない。
結局、受付の人と相談して、先にMRI検査に向かう。

前にも受けた検査だから、流れもわかるし不安もない。
ただ、検査の結果だけが気になる。
これで、この3ヶ月の抗がん剤治療の効果がわかるはず。

検査も終わってまたしばらく待って、ようやく診察室へ。
血液検査の結果は問題なし。これで、抗がん剤治療は全て予定通りできることになった。
よかったよかったとホッとしていると先生が「じゃぁMRIを見てみましょう」と。
わ!さっき撮ったMRIもう見られるんだ!それはうれしい!

んん~。と画像を見ている先生。
私も一生懸命見るが、どうも最初のようなわかりやすい「がん」が無い。

「うん。これは、すごく効いたね!もうほとんど無いカンジだね!」
「え!ホントですか!それはすごい!!」

わー。やっぱりこれには大きな「がん」が写ってないんだ。
すごい~。ハーセプチンありがとう!よかったよかった。よかったよぅ。

前に撮った時の同じような位置の画像と比べても違いは歴然で
先生と一緒に何枚も何枚も、画像を見る。明らかに無い!
もちろん病理の先生にも見てもらわなくちゃだし、
画像上で写らないだけでまだいる可能性はあるからこその、この後の全摘出だけど。
でもそれでもうれしい!
あの忌々しい「がん」の影が消えているってだけで、体が軽くなったようだ。

これで、改めて晴れて外科手術に向き合える。

と思ったが、一点やっぱりいまいち腑に落ちないままなことを先生に確認。
「そもそも、結局は全摘出がイイって状況なのに、なぜ先に抗がん剤したんでしたっけ?」

私と夫的には、
「がんを摘出しちゃっても、すでに全身へ散らばってるかもしれないがんまでを早く叩くため」かなと思ってた。
しかし先生は「それは違います」と。
そして「どっちにしても【全摘出+抗癌剤】であることは変わらないのだけれど、
先にとってしまって後から抗がん剤をすると、このがんにどの程度抗がん剤が効いたのかがわからなくなるから。
先に抗がん剤をすればこうやって「この人のがんにはこの抗がん剤がちゃんと効いた」という結果が出る。
その判断をしっかりした上で手術をすれば、その後の治療方針もたてやすいのだ。」と教えてくれた。

なるほど~。そういうことだったのか。そう言ってもらえるとすごく理解できる。
でもこの点は帰宅後に夫にも報告したのだが、二人ともそんな説明を聞いた覚えはなかった。
もしかしたら、先生も違う言い回しでそんなようなこと伝えてくれたのかもしれないけれど、
でもガン告知されて人生で一番くらいにテンパってる一般人にはよくわからないのですよ。
今日のこの説明を最初にしてほしかったですよ。

ま。でもつまり、私には今回の治療は合っていたということだ。
もう、迷う余地はない。

手術前後のことについては乳がん認定ナースから話があるとのことで、先生に挨拶して退出。
別室で説明を受ける。

まず最初に「手術2日前に入院」と言われたのだが、その2日何するのか聞いてみたら「あれ?」ってなり
追って「先生にも確認したけど、特にやることないから前日の入院でイイですよ」とのこと。
ん~?こういうところがちょっと不安だけども。大丈夫なのよね?

そんで気を取り直して、手術直後、翌日、その先。
やっぱり、リンパもとるから、思っていた以上に具体的な影響がありそうだ。
でももうそれも織り込み済みだから、いちいち落ち込むようなことではない。
それに手術周辺のことは先生やナースにお任せして、私はそれで出てきた状況でがんばるだけ。
術後の下着などの件も、結局は自分でネットなどで探してねというカンジだし。
気力を保って、自分の新しい体に向かい合うしかないんじゃないかと思っている。今のところ。

で、そうしていろいろと説明してくれる認定ナースに
「ではなにか、心配なことありますか?お子さんのこととか。」と言われると
結局やっぱりツラツラと、スパッとは解決しない子供たちへの気がかりが出てきてしまう。
涙と鼻水をふきながら話を聞いてもらい、結局はさっきの自分のことと同じように、
私の新しい状況に一緒に立ち向かってもらったらイイんじゃないかなというところに着地した。

心配も不安もあって、二人の顔を思い浮かべると反射的に涙が出ちゃうけど、
でも、もう私がやるべきことはそんなにややこしいことではない。やるしかないのだ。

最後の抗がん剤はいつもと違う珍しい針を使う先生で、針を抑えるテープも変わってて、
なんか長いことここに通っちゃったな、がんばったよなって思った。
それ以上の感慨は特になく、慣れたもんで寝落ちしていたら、
これまでに担当してくれたナースが何人か顔を出して挨拶してくれた。
私は色々してもらうばっかりで、ナースになにもしていないのに。
みんな「がんばりましたね。手術もきっと大丈夫。」って言ってくれた。

うん。私、がんばった。そんで、手術もきっと、大丈夫。

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