こどもをもつがん患者でつながろう

c-hiho

東京都 / 乳がん / ステージ2

2020-02-28 13:17:48

退院の朝

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日記

2020/2/21(金)→手術8日目・退院

朝早く目が覚める。

食事が来る前に軽く荷物をまとめる。

8:30 パジャマのまま文書受付へ。

病室を出て行こうとしたら、業者さんが今日の分のパジャマを持ってきてくれた。
退院のため今日から不要と話すと書類にサインを求められ、よかったですねと言われる。

エレベーターが1Fにつくと、ふんわりスタバのコーヒーのイイ香り。
一週間ぶりの一般社会。

別の棟に移動するのに長い廊下を歩く。
病棟からパジャマで出て来て入口のほうの部屋に向かっているので
廊下では病棟へ向かう人の波に一人だけ逆行して進む。みんなよけてくれる。

初診受付の前を通る。
初診ということはみんな何か不調なんだろうけど、入院病棟にいる人とは、違う。

文書受付では、個人契約の保険に提出する診断書を書いてもらえるよう申請。
入院・手術のもろもろを記載してもらうのに価格は¥7,000、届くまでの期間は1ヶ月。

文書受付の後、コンビニへ。ずっと買い食いがしたかった〜。
アールグレイミルクティーゼリーを購入。
コンビニの前で昔よくテレビに出てた外国人タレントがコーヒー飲んでいた。

部屋に戻り、書類を整理して荷物を最終的にまとめる。動きはゆっくり。
パジャマから自分の服に着替えようとベッドの上に立ち上がったところで先生登場。
先生驚く。先生と会う時はいつも寝転がってたからね。

傷を見てもらい、ひとしきり問診的なやりとりをしてお礼を言う。
今後外来でこの先生に会うこともないんだろうけど、ホントにありがとうございました。

先生を見送って着替える。
手があげにくいのにTシャツを持ってきてしまっているので
迎えに来る夫に前開きのシャツを頼んだが、彼の到着を待っていられない。
そろりそろりと前開きのやさしいブラをつけ、腹巻きをしてTシャツをかぶる。
案外着る分にはすんなり着られた。でも脱ぐときはきっと痛そうだなと思う。
ま、今は着られたからこれでイイや。

部屋の中の通路に出て鏡を見る。
パジャマの時よりずっと、健康そうに見える。
パジャマの時には気づかなかったけれど、
胸はたしかに右だけ無い。左がフツーにある分、平らと言うよりヘコんでる。
でも、パジャマの時みたく「いかにも入院患者」ってカンジではなくてうれしい。

あとはバッグを持ってここを出るだけ、という状況にしてからさっき買ったスィーツ。
今朝まで、このベッドから起き上がるのはすごく億劫だったのに、
退院するとなったら意外とすんなり動く気になるから不思議だ。まぁゆっくりだけど。

スィーツを食べ終わったころに夫からLINE。
車で向かっているもののとても混んでいて、退院リミットの10:00に間に合わなそう。
ナースを呼んで、一緒に退院の最終チェックをし、
右手は重いものが持てないので2つのうち1つのバッグを持ってもらいラウンジへ。
若くて明るいナースに笑ってお礼とお別れを言い、到着の遅れている夫をラウンジで待つ。

南向きで陽が差しすぎて暑いくらいのラウンジでのんびり夫を待つ。
退院はうれしいけど、この体で自宅に戻ってどう過ごすのか。やっぱり少なからず不安だ。

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