2020-03-06 16:57:55
ひさびさの診察
日記
2020/3/4(水)→退院13日目
退院後初の診察。
家を出る頃になって小雨が降り始めてめんどくさい。
コロナウイルスのせいで学生がお休みだからか、我が家の夫のように時差通勤だからか、
電車はいつもより空いていて、乗って数駅で座れた。ラッキー。
病院の最寄駅を出ると、ものすごく「ひさしぶり感」があったのだけど、
まぁ考えてみれば、退院して2週間なものの、それまでも週一の通院だったわけだから
時間的には1回分のスキップをしただけだ。
つまり、この「ひさしぶり感」は、時間的なモノじゃなくて気落ち的なモノ。
退院してからはあまり病院のことを思い出さなかったせいの感情なのかなと思った。
今日は抗がん剤治療ではないから、採血ナシで診察受付へ。
割とすぐに順番が回ってきてビックリ。
診察室に入ると先生と乳がん認定ナースが微笑んでいた。
私は退院してから、
もちろん日々の痛みや不安のことは考えていたけれど、それはとても個人的なことで、
もうすっかり”病院のこと””病気のこと”は考えてなかったので、
先生方の顔を見たら
あぁ、この人たちはあの後もずっと、毎日、
誰かの病気がどうなるか・どうするかって考えているんだな。
やっぱり医者も大変な仕事だな。なれないな。と思った。
ひと通りの問診の後に傷を診てもらった。
経過としては傷も動きも順調。
でもものすごく広範囲をとってしまっているので、
この、私がこわく感じて気になっている”強固なひきつれ”は残る可能性が高いって。
やっぱりね。そうだよね。この状態から劇的に良くなるわけがないよね。
わかっていたけどやっぱり、再度改めてきちんと傷つく。
そして、手術中に採った生検の結果はまだ出ておらず、再度2週間後の診察を予約。
今日はそれを聞く気で来ていたのでなんか拍子抜け。結局今後のことはまだわからない。
診察はサクッと終わり、その後は認定ナースとの面談。
術後の生活や心境について聞かれる。
具体的に痛い部分や不便な部分の話をして、リハビリの方法などを聞いた後、
「いやぁしかし、傷は入院時に思っていたよりブサイクですね」って言ったら涙が出た。
あれぇ?さっき先生に傷を診てもらって話した時みたいに
本音をナースにサバサバとぶちまけて「そんなもんですよね」って話にしたかったのに。
実際にはいくらでも涙が出て、ブサイクでこわいと言って泣いた。
今まで、子供のことがらみでは泣いてしまうことあったけど、
自分の、しかも病状ではなく傷のことなんかでこんなに人前で泣くとは思わなかった。
ナースは特に慰めても励ましてもくれなかった。でも聞いてくれた。
その後、リンパ浮腫を予防するためと、少しでも傷が馴染むためのマッサージを教えてくれて
リハビリについても、ケガはしちゃいけないけど
動かす分にはもう制限ナシで、どんどん使っていった方が良いのだと説明してくれ、
次回の診察時にも面談しようと予約を取ってくれて終了。
昼には会計も終えて病院を出た。
簡単にランチを食べて、地元の駅ビルで財布を購入。(愛用の財布が週末にぶっ壊れた)
夕飯用のお肉と野菜、あと昨夜きれたボディーソープを買ったら左手が大荷物。
自宅までは徒歩10分弱だけど、なんだか疲れて重くてでも右手ではあんまり持てず。
結局、電話で留守番中の長女に助けを求めた。
帰り道の途中で、荷物運びに出てきてくれた長女と合流し一緒に帰った。
おやつを食べながら長女と「全部順調だってさ」と話し、
その後、長男が幼稚園から帰宅してママ達と立ち話。
今日は久々の通院だったと話したら、
「まだ退院して間も無いのにフツーに過ごしててすごい。退院直後っぽかったこと無い。」と言われ
いやいや~と言いつつも、せめてそう見えてくれてるのなら本当に助かるなぁと思った。
人にかわいそうがられたく無いけど自分ではかわいそうと思う。
平気では無いけど大丈夫。理解はできてるけどツラい。
順調だけど心は晴れないのだ。
はやく、「マイナスだけどプラス」って形で認識できるようになりたい。
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