2021-03-21 11:50:45
がんになってから、一番救われたこと
日記
がんの告知を受けて以降、毎朝起きるたびに「これは夢ではないのか…」と辛い現実に直面する。会議をしても「うわの空」で、数ヶ月先の人事プランを考えようとしても全く頭が動いていない。家族と過ごす時間は、これまでと何も変わらないのだが、胸の奥のところがポッカリと穴が空いているような感覚だ。
翌週に手術を控えるタイミングのとき、親しい友人には「がんになったこと」、「手術を受けること」を伝えようと思った。心配してほしいからではなく、単に何も報告しないで手術を受けるのも気が引けたからだ。
電話、Web会議、SNS(LINE)などを通じて、シンプルに伝えることにした。予想どおり、皆が驚いていた。面白いことに(って言ったら怒られるけど)、一人ひとりの性格によって反応も様々なのだなと思う。
・いつもと全く変わらない態度で接しようとする方
・驚きすぎて、なんと返してよいか分からず固まってしまう方
・驚きつつも、言葉も選びつつも、何とかして気持ちを伝えようとする方
・自分の苦労話を演説し始める方(笑)
驚かせてごめんねって思うけど、皆さんなりに気持ちを返してくれていることは十分伝わるので、ありがたい。そして何よりも嬉しかったことは、その後の友人たちが嬉しいプレゼントをくれたことだ。
1. LINEで伝えた翌日、地元から駆けつけてくれたこと
LINEで地元の友人グループに報告した翌日、「今日の夜空いてる?」と連絡をくれ、会うことに。車で親友らが駆けつけてくれ、コロナ下ということもあって飲食店という訳にはいかないので、コンビニの駐車場で、車の中で色々と話した。99%下ネタとは言わないが(笑)、いつもと変わらぬアホ話をしてた。これが何よりも有り難かった。暗いドロ沼に埋まっていたのだが、この時は気持ちが晴れるようだった。夜遅く、仕事終わりで疲れているところにも関わらず、1時間近く車を走らせ、駆けつけてくれた気持ちが何よりも嬉しかった。
2. 自分のことを思って、祈ってくれたこと
会社の同僚、キャリアコンサルタント仲間、地元の友人など、まだがんのことは、かなり限られた人にしか伝えられていない(両親や兄もまだ)。けれども、大変ありがたいことに、伝えた誰もが私のことをかなり心配してくれ、優しい声をかけてくれた。
・毎日、神社に歩いて行き、Junさんの癌が治りますように、と手を合わせてます!
・がん封じの寺からパワーを送ります
・無事を祈る…
めちゃくちゃ嬉しかった。「がんなんかに負けてたまるか!」って腹の底から力が湧いてきた。社会人になってから、なかなか友人と会う機会は取れておらず、付き合いの悪いヤツになっていたのだが、そんな自分に対してここまでしてくれるのかと。
逆にこうも感じていた。友人が苦しんでいるときに、自分は友人のためにここまでできる人間なのだろうか…とも。ただ、これからは友人や困っている人たちのために、しっかりと気持ちを伝え、行動できる人間に必ずなる、と決意しました。
ではまた〜。
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