2022-10-31 20:15:40
ホスピスで働くということ
日記
毎日背中を伸ばして玄関のドアをくぐる。ゆっくりと深呼吸をしてかかっている静かな音楽に耳を傾ける。
テーブルにいけられた新鮮な花を眺める。
ゆっくりと歩き、着替え室に向かう。同僚や患者や家族の方たちと挨拶を交わしながら。
着替え終えたら自分の担当の患者さんに挨拶をしに行く。気分はどうか?何か心に響いたことはあったか?苦痛はどうか?
色んな会話が飛び交う。
病室の花瓶の水を変える。シーツを整える。口腔の洗浄を手伝う。
患者さんの望む日常が持続できるように、手を添えていく。
夕方になり、患者さんの希望にそい、患者や家族の方々と夕食を囲む。
何気ない当たり前の事柄が話題に登る。どこに旅行に行ったとか、何が美味しく、どこのレストランが良かったなど。
まるで私達は友人のように夢や喜びを語り合う。
短い時間の楽しい夕食が終わると、患者さんおいおい各自の部屋に戻り、夜がふけるのを待つ。眠れない患者さんは入眠剤を。死の不安がある患者さんは話を望むだろう。
ゆっくりと静かに患者さんが眠りに落ちた頃、光を落とした大きなテラスホールで患者の家族の方々とお茶を飲み、彼らの不安や要望に応えていく。
もうすぐ夜勤の同僚がくる。
気づいたこと、注意することを書いていく。
そして1日を振り返ってみて思う。
命とはただ心臓が動いていることではなく、生きていることそのものではないかと。
私は死に向き合う人やその家族の方々に多くのことを与えてもらっていること。
彼らの背中を見ながら、自分の人となりを毎日振り替えさせられていること。
ありがとう!をしている会員
りこ
Larsenさん素敵ですね。
光景が思い浮かびました。
Larsenさんみたいな看護婦さんに
寄り添われたら私も、亡くなるとき
幸せな気持ちだろうなあ。
その時まで今を、しっかり生きようと
思います。いつも、ありがとう。
2022-11-01 10:54:00
Larsen
りこさんへ
コメントありがとうございます?
うまくいかない日もあるけれど、幸せはそこらじゅうにありふれているから、目を凝らして、感情のアンテナを張って、その幸せを楽しんで、味わって生きたいものですね。
2022-11-01 14:17:11
Puru
そっと傍にいてくれる。
1人じゃないって思わせてくれる。
Larsenさんの投稿をよんで、本当に素敵な方だなと思います。
私も、いつか誰かの支えになれる素敵な人になりたい。
2022-11-02 07:40:09
Larsen
Puruさんへ
そうなんです!そっと側にいたいんです。
ホスピスの看護師って(いい意味で) ダラダラしているんです。
忙しいって心を亡くすって書くでしょう。
忙しさが心を奪うので、ダラダラ(良い意味で)と患者さんや家族の周りでいます。
なんか素敵とはほど遠いですが…
Puruさんへ
私もPuruさんにいっぱい支えてもらっていますよ。それに素敵なコメントでみんなCPの方々を支えておられると思います。
お世辞抜きで素敵な人間性を持って方だと思っています?
今日も良い1日でありますように!
2022-11-02 18:03:41
Puru
私の様に治療が上手く進んでいても、不安で心が押しつぶされそうになる時があります。
そんな時にそばで話を聞いてくれる人が居る時の安心感って言うのかな。
私の中では、看護師さんってそんな存在なんですよね。
看護師さんって本当に素敵なお仕事だなと思ってます?
私のコメントも誰かの支えになってるなら、こんなに嬉しいことはないです?
Larsenさんにも素敵な1日でありますように✨
2022-11-02 20:38:34
Larsen
Puruさんへ
私も看護師であること誇りに思ってます?
2022-11-02 21:27:46