2018-05-29 14:53:01
主人が最も恐れた「社会からの孤立」
日記
こんにちは!
希実ママです(*^^*)
先ほど、皆さんからの温かいコメントに返信しながら、CPというネット上だけの繋がりであっても主人の人柄というのはリアルと変わらず、「独りぼっちを作らない」「自分よりも周りの人が楽しく気持ちよくいてくれる方が嬉しい」というモットーは変わりなく、また皆さんに伝わっていたんだな…としみじみと感じました。
私の夫ですが、「希実パパは漬物売人」はつくづくすごい人だったんだな…と驚いています。
前回の主人の訃報の日記の後に、私の体験談を書きますと書いたものの、どこから書いたらいいのか(;'∀')
逆に「何か聞きたいことありますか?」っていう感じですが、それはそれで、聞かれても平々凡々な私の体験など参考になるのか?っていう疑問もありますし…
先日、前々から気になっていた主人の手帳を読んでしまったので、その話題を。
生前の主人は几帳面な性格でして、手帳にいろんなことを書き込んでいました。
使ったお金ややりたいことリスト、欲しい物リストや、私がやりたいであろうリスト、有給欠勤日、そして日記。
日記には体調や抗がん剤の副作用、主治医の先生とどんなことを話したとか、家族でどこへ行ったなどを簡潔に書いてありました。
しかし、主人は表立っては言葉にはしませんでしたが、「会社から自分の居場所がなくなることへの恐怖」が繰り返し書かれていました。
「癌=死への恐怖」ばかり考えてしまいますが、また「社会からの孤立」も考えていかなければならない課題なのだと改めて痛感しました。
CPの西口さんも癌患者の社会から孤立させないように、と活動されています。
主人と私が勤めている会社では、癌の方が何人かいらっしゃって癌患者さんに対しては協力的ですが、主人にとっては抗がん剤の副作用や癌の進行による体調不良を考慮して配置換えや負担を軽くするために仕事量が減ったことで、「会社に自分の居場所がない」と感じていたようです。
もっとも、癌になるまでの仕事の量が多すぎ!と側で見ていた私は思うのですが…
52歳。
働き盛りで娘も小さく、父親としてもっともっと働いて家族を養わなければいけないという使命感。
気持ちに反して、できることが段々減っていく現実。
「これが今の自分ができることなのだから、認めるしかない」というようなことが繰り返し書かれていました。
繰り返し書いて、その上に赤い線が引いてあって、本当は認めたくなかったのだろうと思います。
そんな主人に会社の社長や周りの方々は会って、あるいはメールで「居場所はちゃんとあるよ!」と繰り返し伝えてくれました。
繰り返し、繰り返し、何度も同じように「居場所はちゃんとあるよ!」「みんな待ってるよ!」と伝えてくれたのに。
それでも主人は「会社に居場所がない」と感じていた。
こんな風に何度も何度も励まし、絶えず「帰る場所はある!」「居場所はある!」と伝えてくれる会社は、本当に稀だと思います。
本当にありがたいことです。
そうでない方々のご心痛を考えると…想像に絶するものがあります。
それでも主人が抱えていた孤独感。
私が1人で考えても答えが出てくる課題ではありませんが、何か少しでも癌患者さんの心労を減らしてあげて治療に専念できることはできないかと思う日々です。
ありがとう!をしている会員