こどもをもつがん患者でつながろう

花木裕介

千葉県 / 中咽頭がん / ステージ4

2018-09-18 22:55:42

安室奈美恵さんに教えられたこと。

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日記

おととい、ついに安室奈美恵さんが芸能界を引退しましたね。

僕の学生時代は、安室さんの全盛期とちょうど重なる時期のため、楽曲が流れる度に、若かりし日の記憶が蘇ります。

また、我が家でも、同年代かつ大ファンである妻が、引退発表からのこの一年間、グッズやらDVDやらライブやらで、家中を安室さんで埋め尽くしていました笑。

25年という平成の大部分を第一線で活躍され、そして、40歳の若さで自ら退く。

さまざまな考えの末に下された決断だとは思いますが、きっと一年一年悔いなく活動されていたからこそ、なせる決断なんだろうなと思います。



さて、病気療養中に、安室さんのインタビュー(恐らくは妻が録画していたテレビ番組だったと思います)を聞いていて、とても印象に残っている内容がありました。

それは、20歳のときに出産を機に英断した休業について。

トップアーティストとして活動していた時期の1年間の休業だっただけに、当時とても大きな話題になりましたよね。

そのときのことを振り返り、彼女はインタビューの中で、こんな趣旨のことを答えていました(うる覚えですが…)。

「あのとき、1年間休んで良かった。あの1年があったからこそ今がある。
当然早く復帰しないとという焦りはあったけれど、あのとき、そういう気持ちを自分でコントロールできるようになったことで、復帰以降、同じような気持ちになったときも、気持ちのコントロールができるようになったから」

安室さん復帰後の音楽業界は、さまざまな才能豊かな女性アーティストが出てきて、安室さんの立ち位置も徐々に変わってきていたように僕も感じていました。

でも、自身の気持ちをコントロールできるようになっていた安室さんはきっと、そんな周囲の環境に左右されることなく、自分の望む楽曲やスタイルで、音楽をやり続けていったのだと思います。

そして、そんな首尾一貫した生き方が、多くのファンに愛されていた理由の一つだったのではないでしょうか。



さて、僕自身について。

9ヶ月の休職期間中、僕も安室さんのインタビューに刺激を受け、感情のコントロールにチャレンジしてみましたが、やはりそのときはなんとなくできた気になっていたものの、実際社会復帰してみると、なかなか簡単にはいきませんね。

焦りは不要だと頭では理解しつつも、ついつい昔の癖が抜けません。

そう考えると、わずか20歳(今の僕の約半分!)で、その境地に達していた安室さんという人は、本当にすごい人だったんだな、ということが分かります。

これからは、ぜひこれまで以上にマイペースで、人生を謳歌していってもらいたいと思います。

僕も、安室さんからもらったヒントを無駄にすることなく、この9ヶ月間を、今後の人生に役立てていきます。

安室さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!

(了)


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