こどもをもつがん患者でつながろう

とっしー

茨城県 / 肝細胞がん / 寛解

2018-09-27 11:08:31

緩和ケア研修会に参加して

CP会員以外も閲覧可能

日記

先日、緩和ケア研修会に参加しました。

緩和ケア研修会とは、国の指針に基づき開催され、がん等の診療に携わる全ての医療従事者が緩和ケアの基本的知識を習得できる研修会です。ですので医療者しか参加できません。
研修内容は、がんによる疼痛や呼吸困難などの身体症状・せん妄などの精神症状の治療方法やオピオイドの使い方や告知のロールプレイやチーム医療のロールプレイなど見ているだけでも面白い内容でした。
受講者は医師、歯科医師、看護師、薬剤師、理学療法師、ソーシャルワーカーなど多岐に渡り、年齢は比較的若い方が多かったです。

私はサラリーマンなので受講資格は無いのですが、このプログラムの中に「がん体験者の声を聞こう」というお題目があり、医療者の前で自らの体験を話してほしいと依頼があり、参加させていただきました。話すと言っても、最初に与えられた時間は10分。さすがに自己紹介で終わってしまうので、先方と交渉して15分の持ち時間をいただき話してきました。

話す内容は予め考えてはいましたが、せっかくの機会だったので、朝から会場の一番後ろに椅子を出してもらい聴講させてもらい、その内容を踏まえてお話しさせていただきました。
で、感想ですが、思っていた以上に医療従事者達は患者とのコミュニケーションに悩んでいるということに驚きました。

告知のロールプレイなどは、若い参加者が多かったせいか、患者役の迫真の演技に押され(?)動揺を隠しきれない告知だったり、ひたすら難解な医療用語で防御するものの、最後は患者役にやりこめられる告知だったり、様々な課題が見えていました。
参加者も一様に「患者の気持ちにならないといけないんだけど…」と話していたのが印象的でした。

私も講話の中で、「患者は体も傷ついてるけど心だって傷ついてるんだ」「患者は医療従事者の言葉を神のお告げレベルで聴いてますよ」とお話しさせていただきました。
自己紹介のスライドで自分の闘病中当時の血液検査の結果やCTの画像を出したのですが、医療者にとってあまりの衝撃画像だったらしく「ドン引き」され、初めて会場全体が「ドン引く」空気を肌で感じる貴重な体験をさせていただきました(笑)

この研修会、全国のがん拠点病院等で行われています。今後も依頼が増えそうなので、「もっと患者を大切にしろよ~」と若い医療従事者を洗脳していきたいと思います。


  • みんごっち

    こんにちは。はじめまして。

    私にとってとてもリアルタイムな話題です!
    今日初めて緩和ケアなるものを利用しました。私の場合、「身体的つらさ」よりも「精神的つらさ」を緩和して治療に前向きになりたくてお願いしました。

    まずは臨床心理士の方とのお話だったのですが、癌発覚までの経緯のヒアリングとかかメインでした。癌発覚の経緯は臨床心理士さんのお手元のカルテに書いてるからカルテ読んだら分かるでしょ?と思いつつ、終わりました。
    すごく傾聴してくれるんですが、私としてはもっと踏み込んでカウンセリングとかしてくれるのかなと思っていたのであれ?という感じです。

    患者は医療従事者の話を神のお告げレベルで聞いています
    →同感です!一言で天国でも地獄でも行けます笑

    2018-09-27 13:26:54

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  • とっしー

    みんごっちさん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。

    医療者はどうしても体ばかり見ますよね。心はあまり見ない気がします。
    ただ今はがんに対してシステムや制度はだいぶ整備されてきた気がします。(使いこなせているかは別ですが)

    みんごっちさんの場合ですと精神的なケアを希望されているとのこと。もしよろしければ、ピアサポートとかご利用されてみてはいかがですか?
    ピアサポートはがん患者ががん患者の相談に乗るもので、がん拠点病院だとだいだいあります。相談員が患者なので医療的な助言はできませんが、色々愚痴を聞いたりしてくれるので、ストレス発散になると思います。ちなみに私もピアサポーターとしても活動しており、いろんな相談を受けております。(あくまでも相談を聞くだけで解決してませんが(笑))

    みんごっちさんの岡大では丁度9月から始まってるみたいですよ。一度利用してみてはいかがでしょうか。

    http://www.okayamau.ac.jp/user/hos/oshirase.html#352

    2018-09-27 13:58:26

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    • みんごっち

      わざわざお調べいただいてありがとう御座います!

      さっき精神科医さんも来られたのですが、「自殺衝動に駆られますか?」と聞かれました。
      死にたくないから困ってるんですーーそんなことしませんよーーー(T_T)
      という感じです笑

      P.S.
      カープファンですか?
      私はにわかカープ女子です笑
      優勝やりましたね!!

      2018-09-27 15:12:52

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      • とっしー

        みんごっちさん、URL見れないですね。
        ごめんなさい!岡大のHPで見ていただければと思います。

        結構医療者ってがんと診断されたら自殺を計りやすいと思っているみたいで。確かに統計上はそうらしいのですが、実際家族もいて色々守らなくてはいけないものがあるのに、死のうという気持ちが先行するのはどうかなぁと思うんですけどね。私は告知されてすぐ「どうすれば死ななくて済むのか」ばかり考えてました。

        アイコンはカープ君なんですが、カープファンではないんです。カープ君が着ているユニフォームは私の母校。ゴリゴリの高校野球ヲタです(笑)

        2018-09-27 22:30:23

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  • つう

    とっしーさん、こんばんは。
    医師も思いの外コミュニケーションの取り方に悩んでいるんですね。冷たい宣告で気絶した僕としては、宣告における言葉のチョイスや間の取り方、大いに学んでいただきたいです(°▽°)。

    緩和ケア。ぼくは東北大学病院がん相談室の看護師さんに「聞いてみませんか?」と誘われて、昨日緩和治療科の先生の講話を聞いてきました。参加者は6人と少なくて、人数合わせ要員、質問要員かなあなんて思いつつ参加しました(^^)。
    治療の最終段階だけでなく、場合によっては初期段階から活用してほしいと話してました。治療の希望については「家族と相談してください」ではなく「わたしたちも一緒に話し合います」というスタンスが心強かったです。
    患者は他の科や他院との併院であり、僕みたいに他院の場合はやはり紹介状が必要だそうです。がんだけでなく、心筋梗塞等痛み苦しみを伴う病気にも対応しているとのことでした。
    講話の後質問を促されたので、「医療者が間に入ってうまくいったケースとそうでないケースは?」と聞いてみました。
    すると、うまくいくのは「患者と家族が互いのことを思い合っているとき」そうでないのは「離れている家族が自分の意見を強く主張したり電話で介入したりするとき」だそうです。今は親世代と離れているケースの方が多いから思いを伝え合うのは難しいよなあと感じました。また、一緒に暮らす家族と改まって身の振り方を話し合うのも、必要だけどいろんな思いが込み上げてタイミングが難しいよなあと感じて帰路につきました。

    長文コメント失礼しましたm(__)m。

    2018-09-27 18:15:28

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  • とっしー

    つうさん、コメントありがとうございます。
    私も気絶経験あります(笑)速攻で脳のMRI入れられました(笑)

    看護師さんが講話を勧めてくれるなんて、うらやましいですね。まだまだ緩和ケアというと終末期のイメージが強いのですが、決してそういう訳ではなく診断された時点で利用してもいいと思います。

    医療者と患者のコミュニケーションも大事ですが医療者同士のコミュニケーション、患者と家族のコミュニケーションも大事ですよね。ある意味家族内で有事の事態が発生した時にどうしたいか、すり合わせしたほうがいいかもしれませんね。
    そういう意味では「がん」という病気は国民みんながもっと関心を持つべき病気なのかもしれません。

    2018-09-27 22:47:43

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  • ミー

    ほんとうに…神のお告げ、悪魔のささやき、死神の宣告、おっと言い過ぎました。どれにもなり得ますね。

    患者側も意識変えた方がいいですね。
    医師は医師で、それ以上でもそれ以下でもそれ以外でもない。医師は頼るもんだけど、すがるもんじゃないってがん経験4年で学びました。

    2018-09-28 14:27:15

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    • とっしー

      確かに「死神の宣告」ですね(笑)
      今度使わさせていただきます(笑)

      医師も所詮「人」ですからね。私はそれを逆手にとって気に入られる患者を心がけてた気がします。特に看護師は味方につけようと(笑)
      薬も運も治療も人もすべて味方につけたれば、スムーズに進むかと思っています。

      2018-09-28 20:44:19

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  • 八剣

    とっしーさんこんにちは。
    私は若い頃肝炎ウィルスのキャリアだったので、告知されても「ああやっぱりお迎えが来たのね」とあまり衝撃ではありませんでした。
    でも家族がビックリで。まぁそりゃ残される方が大変ですからね。
    緩和ケア、興味ありますぇ。
    でも緩和ケアなんて言ったら家族が動揺しそうだなぁ。

    2018-09-28 21:49:38

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    • とっしー

      八剣さん、コメントありがとうございます。

      「緩和ケア=終末期」のイメージがまだ根強いんですよね。特に患者本人より周りが焦りますよね。
      私が闘病してたころは、緩和ケアなんて言葉なかったかもしれません。時代によって治療も多岐に渡ってきて、患者自身も勉強しなくてはいけないのかなぁと思います。

      ちなみに私はタバコも酒もやらなくて、非ウィルス性で肝脂肪も無く、肝機能も正常の状態でのがん宣告でさした。あまりにも、非日常の世界に飛ばされたので、他人事の感覚になりました。結果的にそれが良かったのかもしれませんが。

      2018-09-29 00:08:58

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      • 八剣

        ありゃあ、とっしーさんも正常な状態でのがん宣告ですか。私もです。
        もっとも、私はタバコはやりませんが酒を飲んでましたけど。

        2018-09-30 22:00:03

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