2019-10-04 15:44:26
アメリカからのセカンドオピニオンで得たもの
日記
がん専門の病院として世界的に有名なニューヨーク・メモリアル・スローン・ケタリング・キャンサーセンター(MSK)からインターネットを使ってセカンドオピニオンを取った事について書きます。
最初に左太ももの付け根に謎の腫れを発見したのは2016年11月。そしていくつかの病院で診察を受け、たどり着いた県立がんセンター。そこで軟部肉腫の疑いを告げられたのが2017年の1月。それから病理検査の結果が出るまでの1ヶ月間はそれなりに生きた心地がしなかった。
一晩入院し切開生剣術による病理検査を受けた。そして約2週間後に出た結果は悪くなかった。
悪性を示す根拠は無いと言う事だった。ひとまず最悪の事を言われずにホッとはしたが全てがわスッキリした訳でも無かった。
悪いものでは無いが何だか分からないので経過観察と言う事になった。
そして様子を見る事1年4ヶ月が経過しようとする頃の2018年6月。診断結果が覆る。
「高分化型脂肪肉腫」
という病名を伝えられた。突然のがん宣告ではあった。でも僕の気持ちは案外あっさりした感じだった。それは主治医の説明のお陰だと思う。
さて、なぜ診断結果が覆たのかと言う事が本題、セカンドオピニオンをアメリカの病院から取得した事と関係がある。
まず以下の時系列をご覧ください。。
2016/11月 腫れを発見
2016/12月
2017/01月 悪性軟部肉腫の疑い。切開生検術で病理検査。
2017/02月 2/9「悪性の根拠無し」と診断される。
2017/03月
2017/04月 CT(造影剤使用)
2017/05月
2017/06月 PET-CT
2017/07月
2017/08月 MRI
2017/09月
2017/10月 CT
2017/11月
2017/12月 CT(造影剤使用)
2018/01月
2018/02月 CT
2018/03月
2018/04月
2018/05月 MRI
5月中旬、セカンドオピニオンを取る為の紹介状と検体を主治医へ依頼。
5/28 病理の追加検査が実施される。
2018/06月 6/11「高分化型脂肪肉腫」と診断をされる。
6/15 セカンドオピニオン用の診断書、スライドを主治医から受け取る。
2018/07月
2018/08月
2019/09月 9/19 検体や必要書類を発送
2019/10月 10/3 MSKからのセカンドオピニオンをメールにて受け取る。
上記の通り最初の病理検査から1年4ヶ月の期間が空いていて、セカンドオピニオンの申し出をした後に急に追加検査が行われるたのは偶然とは言い難い。その間腫瘍はゆっくりと拡大し続けていた。
さてニューヨークメモリアルスローンケタリングからのセカンドオピニオンの結論部分を抜き取ると
Overall, the findings represent a spindle cell neoplasm. Although a low-grade lesion is favored, definitive characterization cannot be made on submitted material.
<訳>
全体として、調査結果は紡錘細胞新生物を表しています。低悪性度の病変が好ましいが、提出された資料では決定的な特性評価はできない。
結果は日本の病院とあまり変わらなかった。僕が約10万円の費用と色々なゴタゴタ、そして脳裏に自分の死をチラつかせながら知り得た事をまとめると。
●県立がんセンターの病理検査と世界的に有名なアメリカのがん専門病院MSKとの病理の報告はほぼ同じだった。
●セカンドオピニオンをアメリカの病院から取る事を申し出ると追加検査が行われ悪性軟部肉腫と診断される。
●未染色のスライドを用意できていれば日本では未認可の染色検査を出来る可能性も有ったかもしれない。僕が送ったスライドは染色済みだった。これは今後同じ事をする人がもしいるなら、絶対に念を押して未染色スライドを入手して欲しい。
まだまだ書きたい事はあるけど、ひとまずはここまで。
ありがとう!をしている会員
BKYあつこ
mokuさん
同じく軟部肉腫患者のBKYあつこです。
正式な病名が分かるまでの経緯、少し似てますね。
アメリカでの病理解析の続編、また書いて下さい。
2019-10-04 18:54:22
moku378
BKYあつこさん
コメントありがとうございます。
軟部肉腫の病理判定は病理医泣かせと言う記事を読んだ事が有りますが同じような思いをされた方が居るのですね。続きも書きたいと思います。
2019-10-04 22:34:57