こどもをもつがん患者でつながろう

花木裕介

千葉県 / 中咽頭がん / ステージ4

2019-10-06 20:37:40

それでも、人生は続いていく。

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日記

ブログ記事「それでも、人生は続いていく。」を書きました。よろしければご一読ください。

https://ameblo.jp/hanaki-yuusuke/entry-12533195310.html

(以下、本文転載)
こんにちは、がんチャレンジャーの花木裕介です。

最近、セミナーなどで登壇する際、以前は治療前後の話が中心だったのが、徐々に復職後の話をする割合が高まってきました。

当然ですよね。治療後も人生は続いているわけなので。

良いことばかりではないですが、悩みや不安も含めて、できるだけ等身大の自分を語るようにしています。

・時が経っても、再発転移の不安はなかなか消えないこと。
・やりたいことができてきている一方、諦めなければならないことも多々あること。
・教育費に不安を抱えていること。

などなど、改めて「がんは、長い戦いなんだなー」と思い知らされます。

そんなとき、励みにしているのが、手前味噌ながら、今年2月に刊行した自著『青臭さのすすめ』です。

最後の章に書いたこんなフレーズが、我ながら気に入っています。

◆◆◆

最近は夜更けに空を見上げることが増えた。以前に比べて、星たちが一層まばゆく感じられるようになった。

それはきっと父さんが闘病中に「絶望」という闇を経験したから。そして、闇の中にポツンポツンとある希望こそが、人生の真の喜びであると実感できるようになったからではないだろうか。

君たちのこれから行く先も、もしかしたら期待しているようなバラ色の人生ではなく、暗くて長いトンネルをただひたすら進んでいくような人生かもしれない。

時に絶望感が押し寄せてくるかもしれない。

それでも、希望だけは失わないでほしい 。

出口から見えてくるひとすじの光を追い求めて挑戦を続けてほしい。

父さんはそんな君たちの歩みを、いつも心の底から応援しているよ。

【出典:『青臭さのすすめ』(はるかぜ書房)】

◆◆◆

昔、何かのテレビドラマで、

「幸せの中にポツポツと不幸せがあるのと、不幸せの中にポツポツと幸せがあるのはどちらが良いか」

という問いかけがありましたが、今の僕もまさにそんな心境です。

小さな幸せを大切に、これからも病気や自分自身、家族と向き合っていきたいと思っています。

(了)


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