2019-12-31 08:07:38
2019年を振り返って ~不安と行動の狭間で~
日記
ブログ記事『2019年を振り返って ~不安と行動の狭間で~』を書きました。よろしければご一読ください。
https://ameblo.jp/hanaki-yuusuke/entry-12562816794.html
(以下、本文転載)
こんにちは、がんチャレンジャーの花木裕介です。
まもなく2019年も終わろうとしています。
皆様、どんな一年だったでしょうか。
私のほうは苦あり楽ありという感じでしたが、いずれにしてもこうして今のところ再発・転移なく年を越せるということはありがたいなと感じています。
さて、今日は自分なりに今年を振り返ってみたいと思います。
まず、最近のブログ記事でも何度か書いているのですが、やはり治療が終わり、復職して1年以上が経過しても、小さな不安や心配が消えることはありませんでした。
それどころか、時が経てば経ったで、新たな不安や心配が出てきました。
今後のキャリアやお金のこと、再発・転移に限らず健康全般のことなど、姿を変えては頭の中にはびこっています。
一方で、公私ともにさまざまな活動ができた一年でもありました。
「書籍出版」
「クラウドファンディング目標達成」
「兼業開始」
「メルマガスタート」
「研修登壇40本以上」
「ブログ記事70本超執筆」
そして、「一般社団法人設立」と、自分なりにはまあまあ行動ができたのではないかと思っています。
病気になってからは、中長期的な目標設定はあえてしないようにしているのですが(再発などして計画が崩れるとショックなので)、結果としてこうした活動ができているようになっているとは、年初には想像しておらず、自分でも驚いています。
そしてここからが今日の本題なのですが、冒頭に掲げた不安や心配とこうした行動の数々を振り返ってみて、もしかしたらその間にはwin-winな関係性があるのではないかと最近思うようになってきたんですね。
これまでは、不安や心配は行動の足かせになっていると思っていました。
こうした悶々とした気持ちがなかったら、自分はもっと行動量が増やせるのに…と。
でも、そう思ったところで、不安や心配はなかなか頭から消えないですし、消そうとするとかえって存在感を示してきます。
そもそもは私が安全に生きるために警鐘を鳴らしてくれているのが不安や心配なわけですから、罹患前よりも存在感が大きくなるのは当然ですしね。
そこで、発想を変えてみました。
もしかしたら不安や心配があるからこそ、それを克服したり、またいざそういうことが起こってしまったときに後悔しないように、自分がやりたいことをやれるときにやっておこうというエネルギーが沸いてくるのではないかと。
実際、病気になってからは、今まで以上に、一日一日やってくることが当たり前ではなく、有り難いものと感じられるようになりましたし、だからこそ「この一日を無駄にしたくない」と思って生きるようにしています。
不安も心配もなく、「人生ずっとこのまま問題なく続いていく」と考えるのなら、新たな行動を起こす必要性もなくなりますし、むしろ新たな行動自体がリスクになるので、チャレンジなんてできなくなるかもしれない。
そう考えてみると、不安や心配は私にとってなくてはならないものなのかもしれません(正直、あまり気持ちの良いものではないですし、過剰に気にして心身の不調に陥ってはいけませんが…)。
そして、私が関わらせていただいている多くの「がんチャレンジャー」(がんという病気に挑戦したり、また罹患してなお人生そのものに挑戦したりしている人)の方々も、同じような心境なのではないかなと思ったりするわけです。
◆
今年も本当に多くの方の支えのおかげでなんとかここまでやってくることができました。
来年も、体をできる限り大切にしながら、不安や心配を良い意味で味方につけ、新たなチャレンジを続けていきたいと思っています。
皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。
(了)
ありがとう!をしている会員