2020-06-13 05:59:11
【放射線宿酔】と退院後3回目の頭頚部受診の忘備録
日記
放射線治療の記録
1週目は3回の照射で、それぞれ照射30分後位から、
・吐き気
・頭痛
・しんどい
・服痛、下し
・喉に軽い痛み(唾を飲む時のみ)
・左後頭部の皮膚にピリピリ感
そのタイミングで放射線科診察があり、吐き気止めが処方され、ロキソニンも飲んでいいと言われ、金曜日の病院帰りに薬局へ。
その後は食事前に吐き気がコントロール出来て、頭痛さえ引けば快適に過ごせるように。
食事をスキップしたのも、2日目の夕食のみ。
土日は放射線が休みで、この2日間の中休みがどんなに大きな存在かを思い知りました。
しかし…なぜか土日も同じ症状に悩まされ、結局寝込む時間が。
そこにやってくる2歳の息子。
吐き気と服痛の最中にお腹に乗ってきて、しつこく降りず、
手術後の左顔面、触られるとまだ痛む左前腕を庇って
「やめてって」
と背を向けると
「ごめんなさい…」と離れ…
気がつくと私は眠っていたようで、見ると隣の布団に眠る息子の姿が。
そこで眠る前のやりとりを思い出し、「眠いからしつこくまとわりついていたのか」と、いつもなら分かることに初めて気がつき、息子が居た堪れない…
夫は出勤。
母が長期滞在してくれているけど、子ども、特にイヤイヤ期の息子は手に負えず。
母親に背を向けられるなんて寂しかっただろうなぁ。
まだ治療の出だしなのに、これからどうなるんだろう…
思いがけず凹んだ週末。
そして憂鬱過ぎる月曜日。
【4日目】
吐き気止めは頓服で、毎日ちょうど2回ずつ。
次の受診日まで薬がもたないので、急遽診察してもらい、処方してもらう。
帰宅したら私はいつも通り気分が悪く、ひと休み(毎回、本当に眠る)
でも無理して子どもたちを公園に連れて行こうと、2時間外気に触れたら
・・・復活
【5日目】
元気。
夕食時、虫刺されに気づく。
22時頃、虫刺されが数十か所に増えている。
母に「やっぱり蚊に刺されてたよー」と言いながら痒み止めの軟膏を塗っていると、息子がやってきて、
「ママ、カニが食べたん?悪いねー。〇〇が助けてあげる!!」
「ありがとー。優しいねぇ。」
このやり取りが寝室に移動して彼が寝るまで続く。
4時頃。猛烈な痒さで目覚めると、虫刺されが世界地図状になっている。
・・・蚊やなくて蕁麻疹やった( ゚Д゚)
痒い。痒すぎて眠れない。保冷材で冷却。
【6日目】頭頸科受診日。
普段より2時間早く、昼食をとらずに家を出て、2時間近く頭頸科で待って、気持ちが悪くなって吐き気止めを飲み、次呼ばれる、という順番で照射の時間。
理由を言って、照射から戻ってみると最後に回されたようで、また順番待ち・・・頭痛薬も飲んだけど、吐き気も頭痛も収まらない。
滞在4時間+頭痛時に往復1時間の運転=疲労
帰宅してからずっと横になって、でも頭痛で眠ることも出来ず、吐き気止めの時間が切れるのを待って再度服用し、
夕食時。しれっと食卓へ。母の手料理を完食。復活。
どうも、空腹時に吐き気が起こる、ということが6日目にして分かる。
1か月ぶりの頭頚科では、外来最後だったので気になっていたことを全部聞いてみました。
・最近、左顎に一瞬で消える痛みを感じます。
→(診て)問題なさそうです。5月20日の造影剤CT結果も異常有りません。麻痺が取れてきているのかもしれないですね。前向きに捉えましょう。口は、固着が始まってますね。頑張って訓練してください。
・先週は~の症状がきつかったですが、処方された薬でコントロール出来るようになり、今週は楽です。喉の痛みも消えて、口内の症状がないので食事も採れています。
→放射線酔いですね。早くから症状が出た人は、すみませんが初めてです。
・先週は皮膚がピリピリする感じでしたが、週末から痒くなってきて、洗髪時には何だか違和感があって、強くこするとずるんと皮膚がずれそうで怖いので、力を入れずに洗髪しています。術後麻痺も残っているので変な感覚だったのですが。金曜日には赤くなっていると言われましたが、照射焼けでしょうか。
→~になっているかもしれませんね、失礼します。あ、なってますね。
怖がらずにガシガシ洗ってください。ニキビの様なものです。ニキビケア、分かりますよね。
・ケトン食の本を読みだしたのですが、勝手な判断で実行するのもよくないとは思うのですが・・・
→初めて聞きましたね。放射線は体力を消耗しますから、バランスよく食べてください。
・昨夜から蕁麻疹が~(多分、最初に聞けばよかった)
→明日、皮膚科の予約をとりましょうか?紹介状書きますけど。
・え?あ、それなら近所の皮膚科でもいいですよね!
(明日もここに来るなんてありえない!!!遠いし待ち時間長いし、子ども達預けてるのに。もう今日一日でぐったり。)
→はぁ。皮膚科では~を確認してもらってください。この薬は問題ないと思うので次の受診日まで処方します。
その後の会計でようやく「明日もあさってもここに来るんだった( ゚Д゚) 放射線の日に別の病院にも行くとか、時間的にも無理・・・」と気付いたのでした。
こういうポンコツっぷりに、自分でも疲れる約40年。いや、自覚してからは25年。
大きな病気も分かって悩むけど、結局この残念な自分と、日々の育児の悩みを越せてもいないような・・・同率一位で全部しんどい。
そういえば先生、断った時に少し意外な顔をしていた様な・・・
いや、「こいつ長いな」って思ってただけかもな・・・
この日、初めてお会いする若い看護師さんから処方箋と予約票を受け取った際、
「今、頑張られているんですね」
と声をかけられ、
放射線科の予約でびっしり埋まった予約票を見ながらの言葉だと気づいて、
「はい、がんばってます」
と答えると、
「何でも言って下さいね!
・・あ、一番はもちろん放射線科のスタッフがしっかり支えて下さってると思うんですけど・・・でも、私たちのことも忘れないで下さいね!!」
と。本当に、こういう人の温かさには、力がある。すごくうれしかった。
【7日目】
・朝、蕁麻疹が消えている!!
そもそも四肢にしか出ずに、体を移動することなく消えている。
過去の2回の世界地図蕁麻疹は、注射を打ちながら抜けるまで5日間くらいかかったのに・・・
・先生のアドバイス通り左後頭部も指の腹で思いっきり洗ったら、大丈夫だった!痒みも収まってきた。あのピリピリは炎症じゃなかった!!
・ケトン食の本を読むのは一旦やめて、控えめにしていた米やパンも普通量摂取再開。
・これまでの照射後の体調不良一切なし。
14時には帰宅し、子ども達とおやつを食べ、15時から3人で夕食を作って、16時から3人で入浴。
パパをの帰宅を待たずに(おい)18時から4人で夕食。
19時に息子就寝。(昼寝3時間)
普段より前倒しで時間に余裕あり過ぎる夜。今日こそは早く眠れる・・・と大人3人が期待したこの日、娘がなぞなぞにハマり、4人で22時までなぞなぞ大会。まぁ、いいか。
【8日目】
引き続き快調。また、中休み。
「今日は体調がいい」という喜びを感じ始めてからも、「いよいよ副作用が今日の照射で始まるのかもしれない」というドキドキも、毎日感じてはいます。
しかも、それは夫や母も、自分のことの様に同じく感じているということが、ようやく分かった今日この頃。
「放射線酔い」を検索すると、「放射線宿酔」という言葉がヒットしました。読むと、私のこれまでの症状が全部載っていました。
2日目のタイミングで技士さんに「そういう方も中にはいらっしゃいます」と即答された時、そして、「何日かで慣れると思います」と続けられた時に、私はすごくホッとしました。
少数派かもしれないけれど、他にも経験した人がいる。そのことが放射線科では認識されている。しかも数日で消えるという希望。
高校生の時に国語の教科書で読んだ「何事にも先達はあらまほしきことなり」という言葉。
この病気の治療、向き合い方に際して、これまでで一番実感しています。
「先達」と、「今、共感できる、そして同じ時期に近い境遇にいる存在」と、「自分のことを案じてくれる人」。
ありがとうございます。
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