こどもをもつがん患者でつながろう

かおる

福岡県 / その他 / ステージ4

2021-03-17 15:47:35

3月17日。親友の誕生日は、私の手術記念日。

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日記

朝「一周年だ~」と言ったら、夫に「そんなおめでたいことみたいに」って笑われましたが、今日で手術からちょうど1年です。

私の左腕の一部が、口内の皮弁1歳になりました。
利き手じゃなかったばっかりに、ある日突然、景色も見えない口内に行くなんて思いもしてなかっただろうに、健気に新しい場所でがんばっている皮弁に、ほんと感謝です。


耳鼻科、形成外科、歯科の医師とスタッフ総勢10名以上での10hのオペと聞いています。
コロナ禍、予定通り手術が出来たのも、こうして今私が日常生活を送れているのも、このスタッフ皆様のおかげ。


当日は夫が子どもたちを朝一で保育園に預け、9時からのオペに間に合うよう、病室に来てくれました。
着圧ソックスに履き替え、看護師さんに誘導されて手術室前で夫とバイバイ、と別れてからの、「緊張」。

過去にあれほど緊張したことは、たぶんなかったです。「心臓が出そう」ってわかる。


オペ室でベッドに横になり、初めて顔を合わせる先生や看護師さんから声をかけられ、あれ、トップの主治医の先生はいない・・・と不安に思ってると、室内にオルゴールのBGMがかかりました。

「これ、なんだっけ」と集中したら、癌がわかってからずーっと聴けなかった大好きなミスチルでした。箒星。

「あぁ、ここでミスチルなんだ。
結局私はいつでも桜井さんに力をもらうんだなぁ」と思ったら、涙がつーっと流れて、でも動けないから拭けなくて。

すぐに部分麻酔がかかり、気管切開の執刀をする若い主治医の先生を、先程の中堅の先生が叱り飛ばす。

「下!下!何でそんなに下行くの?〇〇先生、きせつ(気管切開?)の講義受け直したら?」

私の喉はどうなっているんだろう、と思いながらも痛みはなく、ただ血が流れている感覚だけがあって、次第に意識がなくなっていきました。よく見るカウントもなかったな。

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去年の今頃は毎日がドラマの中みたいで、詳細まで覚えていたりします。
今年1月頃から、何かにつけて夫と1年前を思い出していました。

「去年は年始に呑気にあっちゃんと『義母と娘のブルース』の一挙放送見てたよね。」
「ママが入院するって分かって、あっちゃんが「ママもみゆきちゃんのお父さんみたいに死んじゃうの?」って聞いたんだよ。」

「去年の今頃は、まだ癌なんて分かってなくて、映画村行ったよね」
「楽しかったな~。あっちゃん愚図って逃げて家族写真撮れんかったけど。」

「去年の今日、車の契約したよね。その3日後には癌が分かって解約しようかとか言ってたけど、やっぱり買ってよかったね。」

と、何かにつけて夫と1年前を思い出していました。
そのおかげか、普段イライラしている夫が穏やかだったり、子どもの卒園入学を前に9kgも太って悩んでいる私に「太ったくらいいいやん」と嬉しそうだったり、「長生きしてくれたら何でもいいよ」なんて普段言ってくれないことを言ってくれたり。

ここ3か月半、1年前の振り返りをしてきて、やっぱり手術当日は今や誕生日並み(笑)

4月からの娘の放課後等デイサービスの契約に今日を指定され、後から気づいて、「まぁ、こんな感じで日常の中に埋もれるんだなぁ」なんて思っていましたが、CPのニュースで以前から気になっていた猫舌堂さんとの合同イベントを知り、運命を感じて参加させて頂きました。

とっても楽しい時間で、何よりのお祝いになりました(*’▽’)

先日は「孤独」と日記で呟くなりCPの先輩方からLINEがきたりプチオンライン会を開いて頂いたり、人と繋がることが心への何よりの薬だな、と身をもって感じるこの頃です。
みなさんとのつながりのおかげで、今日この日をこんなに幸せな気持ちで過ごせて、CPの存在に感謝せずにはいられません。いつもありがとうございます(^-^)


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