2021-08-25 20:33:03
やっぱり楽器が好き。
日記
日曜日。帰りの電車に乗ったら必ず最寄り駅に着く時刻をLINEしてくれる夫が、いきなり帰宅。
大喜びの子どもたちが走って玄関に行ったけれど、無言。無表情。
寝室に籠ってしまいました。
「ただいま」を言ってもらえていない3歳の息子が、納得せず、制止しても聞かず、寝室に。
「パパ、おかえり!!」「パパ、しゃべって!!」
様子を見て寝室に行くと、横になった夫が無視し続け、息子はパニックで、パパに訴え続け、やめられない。
しばらく粘っていた息子が、「ワ~ン!!」と泣き叫び、ようやくパパを諦めました。
その後、夕食を食べるといって食卓に着いたけれど、終始無言。無表情。
さらに数時間。無邪気な子ども達に、ようやく心がほぐれてきた様子。しゃべりだしました。
しんどい。
口を開けば職場の愚痴。
相槌を打てばさらに愚痴。
相槌を打たなかったり、提案したりすれば、いよいよ機嫌が悪くなる。
毎日「福岡にくるんじゃなかった。八方ふさがった。」と言われ、私が責められているとしか思えない。
月曜日。夫に言って夕食準備して、夕方から子どもたちと実家へ。
いつも忘れるフルートを、初めて持参。
最後に調律したのは10年前という代物ですが、中高時代に吹奏楽部で毎日練習していて、高校2年生の時に、それまで貯めてきたなけなしのお年玉と、親からの借金で買ったフルート。
職場の友人もフルートをしていたので、二人でサークルと称して場所を借りたり、湖と言う名のダムのほとりで、年に数回吹く程度。
子どもが生まれてからは、さらにご無沙汰。
去年2月にセカンドオピニオンでファーストオピニオン同様「下唇の中央から切開し」と説明された時、「術後、楽器は吹けますか?」と聞いたら、「どうかなぁ」と言われ、
(年に一回吹くか吹かないかのくせに、何を気にしてるんだろう)って、自嘲してしまったけど、本心ではやっぱり吹けなくなるのは辛かった。
ファーストオピニオンの病院での手術後、主治医から夫に「唇を切るのを避けられたので、予定より2h程早く終わりました。ご本人が術後のアピアランスをとても気にされていたので、出来るだけ顔の表面に傷が残らないようにしたかった」と説明があったそうです。
切開は顎から首にかけてでしたが、口内(臼後部)の腫瘍を取り、前腕を移植し、私の唇と左顔面下方は、一部麻痺しています。
食事はいつも食べこぼすし、顔についちゃっても(よく付く)鏡見たり家族に指摘されたりしないと、自分では全く気づかないし。
楽器が吹けるのかどうかは気になっていたけれど、自宅で吹くには音が大きいし、どこかに行ってまで・・・という感じで、ご無沙汰でした。
火曜日。まず親に勧められ、久しぶりにピアノを弾きました。
すっごい下手だけど、楽譜を見てもオクターブ普通に間違えるくらいにご無沙汰だけど、すっごい楽しい!
音楽のリフレッシュ効果をめちゃくちゃ感じて、次にフルート。
音がすっごいカッスカスだけど、めげずに吹いているとどんどん出てくる。
夏で管が温かいからか、苦手な高音も、いつもより吹きやすい。
ジブリ、ディズニー、クラシック。
思いつくままに、子どもたちにリクエストされるままに、色々吹きました。
楽しい・・・
あぁ、楽器やっぱり楽しい。いつもへったくそで、吹いていると嫌になることもあるのに、いやその方が多いのに、めちゃくちゃ楽しい。
1,2時間があっという間。
先生は、私のアピアランスの変化を最小に抑えただけでなく、知らずに趣味まで守ってくれた。
手術から1年半近く経って、また先生に感謝しました。
自宅では吹けないし、一人でどこかに吹きに行くこともないだろう、とフルートは実家に置いてきました。次の帰省が楽しみ(^^♪
本当は1泊して夫の帰宅前に帰る予定でしたが、夕方には「帰りたくない」気持ちがめちゃくちゃ大きくなって・・・延泊しました。
母の美味しい手料理を堪能し、優しい父に癒され、ほんとに居心地よかったなぁ。
毎週末帰省しているらしい妹に遭遇すると、実家の空気は一変し、自宅よりもずっと居心地が悪くなるので、いつでも帰れるというわけではないけれど、父に「辛くなったらいつでも避難しておいで」と言われて、とっても救われました。
本当は一番に夫の味方でいて、支えなきゃいけないんだけど、そうしたいんだけど、できない自分も、認めよう。充電して、また頑張ろう。
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