たんちゃん

自己紹介

西口　洋平　様

突然のお手紙で申し訳御座いませ。西口さんが主催されている「キャンサーペアレンツ」の活動内容をネットで拝見させて頂き私見ではありますが少しでも社会を良くして頂けるような提言の一助として発信して頂けないものかと徒然なく書いてしまいました。撫し付けなことで申し訳ございません。
実は私も2017年の8月に会社の健康診断にて肝臓にガンが見つかり(エコー検査)現在も治療中の63歳の「ながらワーカ」です。肝臓ガンは盲腸部分に出来たガンの転移性のもので、大腸と小腸のつなぎ目の大腸部分に出来ていたことで腸閉塞を起こしてはダメだとの診断によりすぐに切除し残った肝臓ガンに対する抗がん剤治療を1年に亘り受け、昨年の11月に外科的手術により左葉（全摘）、右葉（部分切除）の摘出手術をして頂きました。（大阪警察病院）しかし、その後の検査にて肺と切除できないリンパ節への転移が見つかり現在抗がん剤治療を再会しつつも病状的には安定し、2017年の手術以降現在まで仕事に復帰しております。
さて、今日このような不仕付けな手紙を書きましたのは今後、私たちのような「ながらワーカ」が医療の発達により増加することで、気兼ねなく働き、治療が受けられる環境整備が急務ではないかと思ったからです。心の悩みを聞いてくれる場所はたくさんありますが、生きていくうえで必要な環境整備が追いついていないように思われます。高額な医療費、家族を養うための生活費、など「ながらワーカ」として働かざるを得ない人々に対する働く環境整備が急務と思われます。
先般、障碍者雇用の問題で起案者である厚労省をはじめ中央官庁、地方官庁のほとんどがルール違反をしていた事案が発覚したわけですが、この問題の根本は「社会的弱者の救済」にあったと思います。本来「社会的弱者」は障碍者に限らず私たちのような「ながらワーカ」も広い意味ではその範囲の中に入るものと私は思っています。雇用先に対し気兼ねなく働ける環境を作るだけでも病気に対するストレスは減って行くものと思います。このような「社会的弱者」についての行政として定義を幅広く検討頂き、雇用先に対しても障碍者だけではなくあらゆる「社会的弱者」を雇用した場合の雇用主側へのメリットを検討して頂けたら、今回のような官庁での失態が免れたのではなかったかとも思っています。
今回、お願いしたかったのは西口さんのような実情を良くご存知の方々が外に向かって声を発して頂けたらなと思いお願いを込めて書かせて頂きました。多彩なチャンネルをもっておられる西口さんのような方に「ながらワーカ」の人々が働きやすく、治療が受けやすい社会つくりにお手伝い願えないものかとの思ったしだいです。まだまだ、肩身のせまい中で仕事をし、治療を受けている方々がたくさんおられると思います。どうかそのような方々がストレスなく治療を受け生活できるような社会となるよう西口さんのお力で運動していただけないものかと思ったしだいです。宜しくお願い致します。
最近の私の心境を書かせて頂くと「ガンというイジメ」にあっているように思えてなりません。頑張りようのない状況で、今日、明日と何が起こるか想像の付かない日々の暮らしこれはまさに子供たちのイジメに共通しているように思えてなりません。イジメを受けている子供が毎朝お母さんから、今日も頑張ってくるのよと言われても多分、その子は「頑張りようがないのだけど」と思い辛い気持ちで学校に向かって行くのだと思います。病気を患いよく声を掛けられたのが「頑張ってください」でした。でも心のどこかでは頑張りようが無いのだけどとの思いからどちらかと言うと社交辞令のような声掛けのなかの嫌いな言葉となっていました。ただ、最近東京大学の新入生の祝辞で上野先生が述べられた「頑張る」との下りを拝見させて頂き、自分のために頑張るのではなく、「家族、会社、社会等」自分以外のものに対して頑張るのだと言う事をおっしゃつていたように思え少し気持ちの整理になった思いで日々暮らしております。
最後に関西にもこのような拠点があったらいいのになと思いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 2020年3月31日
丹波　敏　

年齢

68

性別

男性

住まい

奈良県

病種（大区分）

消化管

病種（小区分）

大腸がん

病種（備考）

大腸がんを原発とし、肝臓転移、どちらも切除。現在肺への転移とリンパ節に転移があり抗がん剤治

ステージ

ステージ4

告知年月日

2017年08月02日

通院・入院先の病院

大阪警察病院

現在の状況

通院治療中

治療歴

職業

正社員

配偶者

有り

こども