2016-08-07 18:17:33
自営業者には厳しい国民年金と障害年金
日記
私、自営業（個人事業）歴10年ちょっとです。→こんなこと（http://setokawa-office.blogspot.jp）やってます。。。
先日、あまりお付き合いが長くない社会保険労務士さんから、「せとちゃんは障害年金を受給できるのでは？」と言われ、「街角の年金相談センター（※）」なるものに行ってきました。
※街角の年金相談センター船橋（http://www.nenkin.go.jp/section/soudan/chiba/centerfunabashi.html）
この街角の年金相談センターというのは、日本年金機構の出先機関のようですが、運営は全国社会保険労務士会連合会だそうです。
ちなみに、先に説明しておくと、市町村経由で認定される「障害者手帳」の障害者の等級と、年金法による障害年金の等級はまったく別モノなんですね。
初めて知りました。
さて、障害年金の受給ですが、結果から申し上げると、自営業者が加入する国民年金と、会社役員や会社員が加入する厚生年金との差に身をもって愕然としました。。。
いまの私の状態は、日常生活は普通にできるけど、毎週抗がん剤治療をするから、週に１〜２日お休みをしなければならない状態です。
この毎週お休みをしなければならない状態というのは、「傷病によって労働が制限を受ける状況」にあり、これは障害年金の「３級」にあたります。
ちなみに、「傷病の為に日常生活が制限を受ける状況」は障害年金の「２級」にあたります。
さて、国民年金に加入している間に病気の「初発」があった場合、納付要件等々を満たした上で、障害年金を受給できるのは「1級と2級のみ」。
つまり、私は国民年金加入時に初発であったケースの「３級」なので、障害年金は受けられません。
でも、厚生年金だと3級でも受給できるんです。
3級に該当する場合、国民年金だと障害年金の受け取りはNGで、厚生年金なら受け取りOK。
しかも、１８歳未満の子どもがいる場合は、子の加算がつくので、受け取れる場合は結構もらえたんだろうな。
そうですかい、自営業者は労働時間が大幅に制限されようが、救いの手はないのですね。
あああ、早くに小さくてもいいから会社作って、厚生年金に入っておけばよかったなぁ～。
・・・と後悔しても後の祭りです。
働ける間は、頑張って働きます。。。
追伸：
この年金センターに行くきっかけとなった、あまりお付き合いの長くない社会保険労務士さんには、良かった点と悪かった点がありました。
悪かった点は、「私が国民年金か厚生年金か、確認してから「受け取れるのでは？」とアドバイスして欲しかったな。
私が普段お付き合いしている社会保険労務士さんは、私の状況を知っていたから、障害年金については触れなかったのでしょうね。
さて、良かった点は、たとえ結果がどうあれ、こういうことを知れたという点で、良い経験になりました。
おかげで、他の方たちに、「ぜったいに厚生年金に入っておいた法がいいよ」ってお勧めできますもの。
ありがとう！をしている会員
やまめママ
このような事を知ることができ、こちらも勉強になりました。
個々の実体験が積み重ねられて、次の時代の社会制度につなげていってほしいです。
「働き盛りでがんになること」によって起こりうる負の出来事を、自己責任でしのいで行くのは限界があるなぁ…と個人的に思います。
2016-08-07 19:51:07
せとちゃん
やまめパパさん、コメントありがとうございます。
こういうことでもないと、普段から年金についてなんて考えないですよね。
ちなみに、病気で休職した場合、国民健康保険には休業補償もありませんが、組合健保や協会けんぽなら、休業補償が出るんですよ。
できれば、がんや大病になる前に、こういうことは多くの方に知ってほしいです。
2016-08-07 20:41:32
まっちゃき
障害年金の国保と社保の大きな差…しかもほとんど知られていない^^;
おまけに傷病手当の該当要件の複雑さと言うか「落とし穴」みたいなものもあり、切羽詰まった患者には判断が難しいものが多いですね。
医師も診断書をどう書いたら良いのかわからない方もいるようで^^;
この件に関しては考えさせられます。
どこかで勉強会みたいに出来ると良いですね。
2016-08-08 22:11:54
せとちゃん
まっちゃきさん、コメントありがとうございます！
そうなんですよ、こういうことってほとんど知られていないし、医師から情報提供されることもなく、自分で調べるか、自分で病院のソーシャルワーカーに聞くかしないと知る機会もないんですよね。
何か体系的に知ることができるハンドブックでも作って、病院や年金事務所などで渡してくれたらいいんですけどね。
ほんと、勉強会できたらいいですね。
2016-08-08 22:26:37
どろん
私も知りませんでした。あらためて検索したら、障害年金の件は日経ＢＰの「がんナビ」がヒットしました。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/t005/201007/100502.html
私は会社員なので、傷病手当が受け取れるのですが、どのような状態になったら申請できるかまだよく解っていないです。
入院はわかりやすいですが、自宅療養でも申請できるのでしょうか？（特に「無理すれば働けるけど今は治療に専念したい」といったときは？）
など、誰に聴けばいいのか。。。
2016-08-11 08:57:43
せとちゃん
どろんさん、コメントありがとうございます！
まずは、病院のソーシャルワーカーさんに相談してみるといいですよ。
ソーシャルワーカーさんとは、病気にまつわる周辺制度の相談に乗ってくれたり、案内をしてくれる人のことです。
医師からはなかなか「こんな制度あるよ」とか「ソーシャルワーカーに相談してみて」なんて案内はしてくれないので、制度の存在も、ソーシャルワーカーの存在自体も知らないって方が多いです。
大きな病院であればたいてい置いているようですよ。
ぜひ相談してみてください。
ちなみに、私は鎖骨の肩の部分に腫瘍が転移して変形し、稼働範囲が狭くなったので、肢体で身障者手帳も申請しています。
審査結果はまだですが、こういうことも自分で調べて医師に相談しました。
がんになったときに、併せて「こんな制度がありますよ」というガイドブックでも渡してくれるといいのにね。
2016-08-11 10:19:04
スミレ
どろんさん、
自宅療養でも、勿論社保なら傷病手当金が18ヶ月間は 基本給の65%位が無税で出るのでは？
毎月、健保の傷病手当金の診断書(自宅療養が必要であったという)を主治医に書いてもらって、それを会社にも提出する必要がありますが…。
とりあえず健保のホームページを見て、電話で問い合わせた方がいいかと思います。
自営業にはないので、会社員はやはり福利厚生は恵まれていると思います。
2016-08-13 14:32:02
スミレ
せとちゃん、
ホームページを見ました。
素晴らしい専門的なお仕事を、なさってるんですね！
でも自営業は大変ですね。
厚生年金だと障害年金はもらいやすいけど、国民年金だと困難だし…。
うちの子どもは就労していますが、精神障害で国民年金障害基礎年金65,000円をもらっていますが、年金支給まで2年半かかり、あとは訴訟しかないと言われました。
精神障害専門の社労士の先生に20万円払って、審査請求、再審査請求、審理までやり、厚労省で口頭弁論までしてやっと支給されましたが、2年毎に更新の審査があるので、次回は不支給かも…。
がんと闘病しながら障害年金の申請をするのは、年金にかなりのエネルギーを注がないとダメなので、無理な気がします。時間もかかるし…。
それなら、別の事にエネルギーを注いだ方が気持ちがアップする気がします。
ちなみにうちの子は先天性の自閉症なので、20歳前診断なので、がんの場合とは異なりますので、障害年金の申請をする場合は 社労士の先生に相談した方が早いかと思います。
働いていても、色々勤務に支障があれば厚生年金なら障害年金は支給可能かもしれないので。
国民年金でも不可能ではないかもしれません。医師の診断書しだいだと思います。
2016-08-13 15:21:46
スミレ
身体障害者手帳は、障害年金とは全く別ですが、比較的取得しやすいかと思います。
手帳を取得しても、あまりメリットはないけど…。
うちの子は精神障害者保健福祉手帳2級ですが、就労の時に障害者雇用になるだけで 他にはあまりメリットはありません。
都営地下鉄が無料で、うちは都営地下鉄沿線なので すごく助かってますけど…(笑)。
2016-08-13 15:27:52
せとちゃん
スミレさん、コメントありがとうございます。
お子さん、年金受給できて良かったですね！
障害を抱えての日常は大変だと思いますが、金銭的な支援があれば助かりますね。
障害者手帳がもし支給されれば、私は助かります。
仕事で車も運転するので、ETCも半額になるし、携帯電話も安くなるし。
先月申請したばかりなので、認定までまだ１ヶ月くらいかかるみたいです。
2016-08-14 15:16:19
スミレ
どろんさん、
がんでも、障害年金がもらえるかも…。
同じようなものかもしれませんが、下記にも載ってました。
ご参考まで。
http://diamond.jp/articles/-/98496
せとちゃん、
身体障害者手帳を取得すると年末調整の障害者控除もあるし、住民税、自動車税とかも安くなるかも。
東京は都立美術館とか無料だし、都立の公園の駐車料金も無料だし、都営地下鉄無料、都営バス無料、私営バス半額、タクシー1割引、映画1000円とか細かいところもお得です(笑)。
銀行や郵便局で マル優も意味ないけど、350万まで使えます。
2016-08-14 19:22:35